スリランカ映画、県内で撮影へ タオ監督が講演会

ナシモトタオ監督
ナシモトタオ監督

 スリランカの文学賞を総なめした大ベストセラー小説の映画化が決まり、年内にも新潟県内で撮影されることになりました。日本パートを担当するナシモトタオ監督が7月5日、ロケネット総会前の講演で作品の意義などについて語りました。

 作品のタイトルは「カンダック・セーマ」。日本語で「山のように」という意味です。日本の地方に嫁いできたスリランカ人女性と日本人の夫が文化や習慣の違いに悩みながらもお互い向き合っていく物語。原作者はスリランカの人気作家、スミッタラ・ラーフバッダさんで、多くは実話がモチーフになっています。

 撮影は両国で行われます。日本の協力者を探していた長岡技術科学大学のスリランカ人准教授が、新潟市の国際映像メディア専門学校教員でもあるナシモト監督と出会い、日本パートをナシモト監督や日本人スタッフが行うことになりました。

 

 ナシモトさんは「原作の訳文を読んで、描かれている女性や男性の行動に感銘を受けた。慣れない日本で女性が苦労するだけでなく、夫も日本社会にうまく適応できずに傷ついている。ジェンダーやマイノリティの物語でもある」と説明。「個人がさまざまな困難を乗り越えていく物語として普遍性がある」といいます。

 制作を通じて、商慣習などの違いから向こうのスタッフとはコミュニケーションで戸惑いもあったそうですが「ドラマだけでなく、現実の制作でも相互理解していく作品になる」と語りました。

 日本での撮影場所は新潟市、長岡市、燕市、三条市、上越市などを予定。撮影はこの夏にも一部始まり、新潟県内の四季折々の風景を収めていきます。主演女優は、スリランカの人気美人女優ニローシャ・ペレーラ(Nirosha Perera)さん。また日本側の出演者は新発田市出身の三田村邦彦さん、中山麻聖さん親子らと交渉中。また、スリランカでいまだに根強い人気のあるNHKドラマ「おしん」の出演者とも交渉が進んでいるそうです。

 

ロケネット新会長に福田・新潟商議所会頭

 講演会後、ロケネットの2014年度通常総会が開かれ、新会長に福田勝之(ふくだ・かつゆき)新潟商工会議所会頭が選出されました。また、副会長に逸見龍生・新潟大学准教授、監事に須田和行・ととや代表取締役がそれぞれ再任されました。

 

 

ロケネットロゴ

にいがたロケネット(にいがたロケーションネットワーク)はNPO型のフィルムコミッションとして、ボランティアにより運営されています。

新潟市内を活動エリアに、エキストラの手配や、各種情報提供などを行います!

支援依頼等のご相談は事務局窓口までお電話を!

(025-223-6272)

最新記事

ロケネットtwitter


お知らせ、ブログを直接お届け!「メルマガ・ロケネット通信」購読をお申し込みください!(無料)

PC、スマホ版はこちら

スマホ以外の携帯版はこちら

 

新潟県フィルムコミッション協議会

コンテンツ勉強会(メンバー専用