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| 幸福感に満ちた映画
black.gif ャ「新潟の雲はすごいね」と、FC(フィルム・コミッション)伊豆の方からいわれたことがある。普段見慣れているのでこちらは気付かないが、太平洋側と明らかに何かが違うらしいのだ。 『愛してよ』は新潟では初のオール地元ロケ作品となる。ドラマの重要な舞台として新潟市各地のビル屋上が登場する。大きな建物の少ない当地では、屋上はものすごく開放的だ。空が広く、高い。そして流れる雲。「あっ」と思った。 新潟市と近郊をエリアとするFC「にいがたロケーションネットワーク」(略称:にいがたロケネット)は、「身近な風景をロケで再発見する」ことが最大の目的だ。ロケ誘致による観光客誘致や経済効果も大事だが、映像を通して住んでいる場所をもっともっと好きになりたいと、ボランティアだけで運営している。 ロケハンではシナリオを基にどの場所がふさわしいか、あれこれ考えるのもFCの楽しみの一つだ。監督の意図とかけ離れボツになることも多いが、シナリオに「子どもたちの秘密基地となる大きな倉庫」というのがあった。「倉庫は暗くて気味悪くて、子どもの基地としてはどうだろう」「近所に廃線になった電車の駅がそのまま残っている。そこはどうか」。結果は採用。「やったね」と映像を見てほくそ笑んだ。 『愛してよ』は、作品自体の完成度が高いことはもちろんだが、地元にとって幸福感に満ちた映画になった。 どうぞ、新潟の空にも注意して見ていただきたい。 (にいがたロケネット・星龍雄) |
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